「親が認知症と診断された。グループホームに入れるか?費用はいくらかかる?」
グループホームは認知症を持つ方が少人数で共同生活する施設です。==入居するには「認知症の診断」と「要支援2以上の認定」が必要です。== 月額費用は10〜20万円で、特養より安いケースも多いです。
この記事では、グループホームの入居条件・費用内訳・他の施設との比較を解説します。
グループホームの入居条件
グループホームには、他の介護施設とは異なる独自の入居条件があります。
| 条件 | 詳細 |
| 認知症の診断 | 医師から認知症と診断されていること |
| 要介護認定 | 要支援2以上(要支援1・自立は不可) |
| 住民票 | 施設と同じ市区町村に住民票があること |
| 年齢 | 原則65歳以上(40〜64歳は特定疾病該当者のみ) |
| 集団生活が可能 | 共同生活に参加できる状態(重度の問題行動がないこと) |
他の施設にない「同一市区町村」の条件が重要です。 遠方の子どもが「自宅近くのグループホームに入れたい」と思っても、親の住民票がある市区町村内の施設でなければ入居できません。
グループホームの費用内訳
| 費用項目 | 月額目安 |
| 介護サービス費(介護保険・1割負担) | 7,000〜8,500円 |
| 管理費(人件費・運営費) | 3〜7万円 |
| 食費 | 4〜6万円 |
| 居住費(家賃) | 3〜8万円 |
| 日常生活費(消耗品等) | 1〜2万円 |
| 合計目安 | 10〜20万円 |
介護保険の「包括払い」ではない点が住宅型有料老人ホームと同様です。 ただしグループホームは「共同生活援助」という独自の介護体系で運営されているため、訪問介護の費用が個別にかかることはありません。
介護サービス費(介護度別)
| 要介護度 | 1日あたり(1割負担) | 月額換算 |
| 要支援2 | 724円 | 約21,720円 |
| 要介護1 | 751円 | 約22,530円 |
| 要介護2 | 756円 | 約22,680円 |
| 要介護3 | 780円 | 約23,400円 |
| 要介護4 | 797円 | 約23,910円 |
| 要介護5 | 812円 | 約24,360円 |
(2024年度単位数・1単位10円として概算。地域係数で変動あり)
グループホーム vs 他の介護施設との比較
| グループホーム | 特別養護老人ホーム | 介護付き有料老人ホーム | |
| 認知症の必要性 | ◎ 必須 | 不要(合併可) | 不要(合併可) |
| 要介護度の下限 | 要支援2以上 | 要介護3以上 | 要介護1以上(多い) |
| 月額費用 | 10〜20万円 | 5〜15万円 | 15〜30万円 |
| 待機期間 | 1〜3か月 | 都市部1〜5年 | 比較的入りやすい |
| 施設の規模 | 少人数(5〜9名) | 数十〜数百名 | 数十〜数百名 |
| 生活の自由度 | ◎ 高い | △ 集団生活 | △ 集団生活 |
グループホームの最大の特徴は少人数での家庭的な環境。 認知症の方が馴染みやすい環境として設計されています。
グループホームの生活の特徴
少人数(5〜9名)のユニット
1ユニットは5〜9名の入居者で構成されます。施設全体では1〜3ユニット(最大27名)が上限です。
認知症のケアを専門とするスタッフ
認知症ケアの専門訓練を受けたスタッフが配置されています。なじみの関係を構築しやすい環境です。
料理・家事への参加
入居者が調理・掃除・洗濯などの日常家事に参加する機会があります。「役割がある生活」が認知症進行の抑制に効果的とされています。
入居のステップ
1. かかりつけ医に相談 → 認知症診断書・主治医意見書を取得
2. 要介護認定を申請 → 市区町村窓口または地域包括支援センター
3. グループホームを探す → 住民票のある市区町村内の施設
4. 見学・申込み → 空き待ちがある場合は複数施設に申込み
5. 入所判定 → 施設の担当者が判定
6. 入居契約・入所 → 重要事項説明書を確認
【事例】佐藤さん(65歳)の母親(88歳)がグループホームに入居した話
佐藤さん(65歳・埼玉県在住)の母親(88歳・要介護1)が軽度の認知症と診断されました。「自宅介護に限界を感じていたが、特養は要介護3以上と聞いて焦った」と話します。
ケアマネジャーに相談してグループホームを紹介してもらいました。月額14万円(管理費4万円・食費5万円・居住費4万円・介護費1万円)。「少人数で職員さんとの距離が近い。母が楽しそうにしているのを見て、ここを選んで良かったと思った」と話します。
よくある質問
グループホームは看取りまで対応していますか?
施設によります。「看取り加算」を算定している施設は看取りまで対応できますが、全施設が対応しているわけではありません。入居前に確認してください。
認知症が進行してグループホームを退居しなければならなくなることは?
重度の認知症(要介護5)でも継続入居できる施設は多いです。ただし医療依存度が高くなった場合(胃ろう・点滴が必要など)は、対応できない施設もあります。
グループホームの費用は医療費控除の対象ですか?
介護保険の自己負担分(介護サービス費)の一部は医療費控除の対象です。施設から「医療費控除対象額証明書」を発行してもらえます。
まとめ
グループホームの入居条件は「認知症の診断」「要支援2以上」「同一市区町村の住民票」の3つです。費用は月額10〜20万円で、特養より高いがハイグレード有料老人ホームより安い水準です。
少人数で家庭的な環境が認知症ケアに適しており、特養の待機中の受け皿としても活用されます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
グループホームの問題は、知っているかどうかだけで、結果が大きく変わります。
難しい制度のなかで、正しい情報を手に入れることがどれほど大切か、日々の記事執筆を通じて痛感しています。
この記事が、あなたの生活を少しでも楽にするきっかけになれば嬉しいです。
これからも、あなたの生活防衛に役立つ情報を発信し続けます。
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